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車部品製造会社の大手、曙ブレーキの倒産の危機!?
曙ブレーキと言う車のブレーキ部品を作ってる会社がヤバイみたいですね。
「私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請した」
とのことです。
「米国で自動車メーカー向けの受注が減少し、資金繰りに行き詰まった」
ということらしい。
トヨタなどに部品を供給している大手の車部品のメーカーらしいですがそんな会社がこの時期に倒産の危機というのはとても驚きました。
確かトランプ政権になった後にメキシコに作られるはずだったトヨタの工場をアメリカに誘致したのではなかったでしょうか?
アメリカ市場の受注が減少したということだったのでちょっと驚きました。
ひょっとしてアメリカ側の経済制裁では?という疑問も頭によぎりました。
中国に対して部品を供給していたとかそういうこともあるのでしょうかね?
過去にアメリカは日本の車メーカーに経済制裁をやってきましたのでひょっとして?って思った次第です。
現在はトヨタに支援を要請しているようですがトヨタにしても大手のブレーキメーカーが倒産、ってなるとトヨタの今後の経営にも大打撃ではないでしょうか?
おそらくトヨタが支援して会社を立て直していくんだと思われます。
車業界の不振はリーマンショック級の不景気の前触れか?
さて私がなぜこのニュース記事が気になったかと言うと、以前車のクラッチ部品を作っている会社の工場で働いていた経験があります。
働き出して数ヶ月後に工場のラインの見直しが始まりました。
大型車両のクラッチ部品を作っているラインが別工場へ移っていったのです。
大きな工場の敷地内のある場所がガラーンと スカスカになったのを覚えています。
その時は日本に大きな不景気がやってきているとは思いもしませんでした。
テレビでにわかに景気が悪いという話は時々耳にはしていましたが実生活で全く実感できるものでもなく特に気にも留めていませんでした。
働き出して数ヶ月後、私が受け持っていた仕事がなくなるので別のラインに移ってほしい、ということで別の製造ラインに配属されることになりました。
しばらく経ってから早朝に出勤して早々「今日やる仕事がないのでとりあえず事務所で待機してください」ということで事務所で待機することになりました。
結局その日はやる仕事がなかったので午前中の10時頃に帰宅してもいいということで職場を後にしました。
そして翌日出勤したら、前日と同じく事務所で待機してくれとの事。
しばらく待機していてようやく他の製造ラインで欠勤者がいるということでそこの製造ラインに入れられたのですが、それもその日だけで 翌日出勤するとまた事務所で待機させられました。
そういう日々が数日続いて「これはちょっとおかしいな」と思っている矢先に請負会社の人がやってきて
「〇◯(私)さん、土曜日出勤できないんですよね?」と尋ねられました。
当時、私は土曜日に用事があったため土曜日の出勤は出来ませんでした。
請負会社もそれを承知して自分を雇っていたのですが、 急に手のひらを返したように私が土曜日に出勤できないからということで、
「◯◯さん、土曜日出勤してくれないと辞めてもらわないといけないかもしれません」と私に話ししてきました。
つまりその時すでに不景気の煽りで私は余剰人員になっていたようです。
土曜日出勤できなかった自分が真っ先に余剰人員として扱われたようです。
事務所に待機していたのは私だけではなく他に数人いました。
彼らと話ししてわかったのですが、「彼らも土曜日に出勤できない」、「残業できない」、という人たちでした。
解雇する順番としてどれだけ職場に貢献しているか、というところから土曜日に出勤できない人だったり、残業できない人という人たちが真っ先にリストラの対象になったようです。
そして私は数日後に退職することになりました。
そしてリーマンショックが到来
退職後、職業安定所に行ったのですが、その時目にした光景に驚きました。
職業安定所は人で溢れかえっており今まで見たことない光景でした。
パソコンの端末で仕事を探すのですが、それを待つ長蛇の列がすごかったです。
自分の番が回ってくるまで数時間かかるだろう、と覚悟しました。
しかし自分の番が数10分ぐらいで回ってきました。
あまりにも早かったので驚いたのですが、それもそのはず。
パソコンの端末でお目当ての仕事を検索してみたところ数件しか仕事が検索されませんでした。
普段は数百件検索されますが、数件だけです。
つまり検索しても仕事がないものだから、端末で仕事を探している人もすぐに仕事探しを切り上げていて端末から離れていたわけです。
どうりで長蛇の列ができていても早く自分の番が回ってきたわけです。
本当に驚きました、仕事がなさすぎて。
それがリーマンショックでした。
ニュースなどを見ていても不景気であることはそれほど言われていなかったですが、実際の現場ではかなりヤバイ状況に陥っていたのを覚えています。
そもそも私が働いていた車部品を製造する工場にしてもそうなのですが、車というものは高価なので不景気がやってくると真っ先に売れなくなるわけです。
つまり世の中で「不景気だ」とパニックになるより先に、 車業界に大きな不景気の波がやってくるようですね。
そして時間差で庶民レベルに不景気の波が到達するというわけです。
曙ブレーキの業績不振のニュースを見て私はリーマンショックの頃をリアルに思い出しました。
今はネットやSNS が発達していますし、 世の中の情報が早く手に入ります。
ひょっとしてリーマンショック級の不景気というものはもうすでにやってきているのかもしれません。
しかし、車社会のアメリカで部品の受注が激減するというのはちょっと不思議ですね。
現在アメリカと中国は貿易戦争中です。
曙ブレーキが中国向けの部品の受注が激減ということならわかるのですが、アメリカでの部品の受注が激減というのはやっぱり気になります。
何かしらアメリカの経済制裁を受けているのでしょうかね?
曙ブレーキの業績不振のニュースは今日の朝のニュースで知ったので、もう少し時間が経てば経済アナリストの人たちの分析で詳しいことが明るみになるとは思うのですが・・・・
リーマンショックの時にリストラを味わってる自分としては、曙ブレーキの業績不振というニュースはとても興味深く、ある意味背筋が寒くなってしまいます。
ひょっとして消費税の増額も見送られるかもしれませんね。
これから仕事を転職しようという人たち、 または現在求職中の人たちは注意して経済の流れを見ていた方がいいと思いますよ。
私も今後の経済の流れを注視しようと思います。
・曙ブレーキは昭和4年創業ブレーキメーカー
・埼玉県や福島県、山形県などに生産拠点を持つ
・平成30年3月期の連結売上高は2649億円、純利益は7億円
・28年3月期には過大受注による生産の混乱などで純損益が194億円の赤字になった。
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